僕と会社とPerfumeと ときどき いや 結構モノノフ日記

ふわふわ系のぉ~ サラリーマンがぁ~ 主にぃ~ Perfumeとぉ ももクロにについてぇ 書いてるブログ っていうかぁ・・・わかんにゃいっ

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VOICE

「本当にこれで良いんですね?」色白の男は向かいに座る明らかに自分よりも年
上の男に向かって再度訊ねた。

問いかけられた男は、しばらくコーヒーカップの中身をじっと見つめていた。そ
れはコーヒーカップの中に彼が悩んでいる答えが小さな文字で書いてあるかのよ
うな、眼差しだった。やがて、何かを吹っ切ったように顔を上げ、色白の男を見
つめてこう答えた。

「ええ、『VOICE』でお願いします。いろいろ考えましたが、今の、いや今後の
ことを考えると彼女達にはこの曲がベストだと思います」

「判りました。あなたがそこまで言うなら今回はこれでいきましょう。彼女達に
は僕から謝っておきますよ。ブリブリバキバキの【音モノ】をリクエストしてた
のに、逆の【歌モノ】が上がってくるんですから。」

「いえ、今回は何も言わずにおきましょう。彼女達は、あなたに絶対的な信頼
を置いています。何も言わなければ、何故次のシングルが【歌モノ】になったの
かを自分の中で考え消化できるはずですし、彼女達はタフですから。案外、焼肉
屋の一件に絡めて新曲キャンペーン時のネタにするんじゃないかな(笑)」

「絶対的な信頼と対照的な行動か・・・」

色白の男は、どこかで聞いたことのあるフレーズを口にし、それが自分が創造した
ものであることに気付き、苦笑いをした。それからテレビで彼女達が自分のことを
ネタにして面白おかしく話す場面を想像してしまい、ため息をついた。やれやれ・・・



「東京ドームでライブがしたい!」そう言い出した時はさすがに驚いた。確かに念願
であった武道館をはじめ、代々木体育館、横浜アリーナ、少し前なら想像もつかない
くらい大きな会場で彼女達はライブを成功させた。しかも満員にして。

しかし、今回の東京ドームは規模が違う。ステージのセットにもよるが、少なくとも倍
以上の観客が収容出来る日本で最大の箱の一つである。マネージャーとして心配しない
訳にはいかなかった。

結局、3人の熱意に押される形で東京ドーム公演は決定した。
決まってからというもの、いかに成功させるかということが、頭の大半を占めていた。
現場のマネジメント業務についてはもう1人に任せておくことが出来る、ならば自分は
ドーム公演を成功させることに、全力を傾けることが出来るはずだ。

自分が担当するタレントを如何に売り出すか、現在のマネージャー業務はそれが当然とな
っている。彼女達がブレイクしたことにより、彼の手腕は誰しもが認めるところとなった
が、彼はそれは前任のマネージャーの遺産とようやく時代が彼女達に追いついた結果であ
り、自分の功績とは認めていなかった。そしていつしか彼はいつか彼女達を自分の力によ
って、大舞台へ送り出したい、そう考えるようになっていた。ドームの話が来た時に、彼
は絶対に成功させる、そう心に誓っていた。

その第一段階としてやるべきことは、7月にリリースされる今年二枚目のシングルを如何に
多くの人に手にとってもらい、Perfumeの持つ魅力に気付いてもらえるか、そう彼は考えて
いた。少しでも多くの人に彼女達のライブを見てもらいたい、見てもらえさえすれば、きっ
と盛り上がるはずだ。彼はそう確信していた。

現在のままでもライブは盛り上がるだろう、Perfumeのファンは全力で盛り上がるし、彼女
達もそれに応えるように素晴らしいパフォーマンスを見せるであろう。それは容易に想像出
来た。しかし、彼女達が持つポテンシャルの高さと、いつでも最高を求める姿勢を考えると、
更に上を目指す必要がある。彼女達もそれをわかっているからこそ、次のライブに東京ドー
ムを選択したのだ。

そしてその為には、次のシングルは彼女達が希望するライブで盛り上がる【音モノ】ではな
く、まだPerfumeのことを知らない人にも受け入れ易い【歌モノ】である必要がある。また、
その【歌モノ】で更に企業とのタイアップを行い、より多くの人に楽曲を聴いてもらうという
考えがあった。既に彼の頭の中にはタイアップを考える企業が数社浮かんでいた。
今日はその中の1社である自動車メーカーとの打ち合わせだった。国内有数の企業であるその
会社とタイアップした時の露出効果を考えただけで鳥肌が立つほどだった。

しかし、彼は「こんなことで鳥肌立ててる場合じゃない。東京ドームを満員にして彼女達に
最高のライブをしてもらう。その時こそがきっと鳥肌が立つ時だ」そう自分に言い聞かせるよ
うに呟くと、打ち合わせの席へ向かった。






気がつくと、場内アナウンスがカメラや録音機材の持ち込みについて案内を行なっていた。ど
れくらい時間が経ったのかと時計を見たが、ほんの数十秒のことらしい。ここ数日はドーム公演
の最終調整が深夜まで続き、極端に睡眠時間が少なかった。しかし、そんなことは言い訳になら
ない。僅かの時間であったことに安堵のため息をつくと、舞台監督のスタンバイの声が無線から
聞こえてきた。

11月3日 彼が打ち出したプロモーションは成功し、シングルは過去最高のヒット。
着うたランキングでも初の1位を獲得し、テレビでは連日のように彼女達の歌や声が流れ、彼女達
の認知度は驚くほど高まった。心配されたドーム公演のチケットも完売。
あとは彼女達が・・・。

・・・・・・

「・・・さん、・・・っさん、もっさんってば!」

気がつくと目の前には、ステージ衣装を着た3人が立っていた。

「確かスタンバイがかかったはずだけど・・・」彼は突然現れた3人に驚きながらそう言うのがやっと
だった。

「どうしても、もっさんにお礼が言いたくて、ちょっと無理言って待ってもらってるんです。本当
にありがとうございました。満員のドームでライブが出来るのはもっさんのお陰だから」

そう言うと、彼女達はスタンバイ位置につく為に足早に走り去った。

と思ったその時、あ~ちゃんが急に振り返って言った。「あの時、VOICEで良かったと思います」
いたずらっぽい顔をしてそう言った彼女の姿が、遠ざかると同時に滲んで見えなくなった。


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| Perfume妄想 | 18:28 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ついにデビューですね(^^)/

これもありそうな話です!
もっさんは、メンバーから男として見られていないのはわかっていますが(笑)、仕事面では信頼されているんでしょうね^^
でも、あまりそういうアピールがされないので、実際のところどうなのか気になっています。
今回、runrun1006さんが、その悩みを解消してくれました^^
こうあってほしいものです。もっさん、男前です!

リアルな妄想スバラシイです!じゃんじゃん行きましょう(^^)
おじさんなんですから(笑)

| electrocat | 2010/09/05 20:40 | URL | ≫ EDIT

electrocatさん

コメントありがとうございますヽ(´∇`)ノ

そして、お目汚しすみません(;>_<;)

実は、下書きしたつもりで保存したのですが、普通にアップされていたようでして・・・(´~`;)
最後のところに付け加えるのと、推敲をしていなかったというのが心残りだったのですが、「蛇足」という言葉もありますし、もうこのままでいいかなと(笑)

ブリブリ、バキバキ依頼⇒歌モノ出来上がりというのが、何故だろうと考えていた時に浮かんだ仮説を基に妄想してみました。まだまだ妄想初心者なので、リアル妄想しか出来なくてホント恥ずかしい限りですが、おじさんの証明と言いましょうか、とりあえず書いてみました^^;

> リアルな妄想スバラシイです!じゃんじゃん行きましょう(^^)
> おじさんなんですから(笑)

猫さんをはじめ、錚々たる妄想作家さんが揃ってますので、私としましてはおじさんを自覚しながら妄想を逞しくしていこうかなと思ってます^^

| runrun1006 | 2010/09/05 23:11 | URL |

おお、さっそく

素早いお仕事ですね(^^)

デビュー作とは思えない筋運び、これは期待の新人という
感じです(どこから目線よ(笑))

全く妄想学会?協会?は、すばらしいオジサンばかりです(^^)

| PPPHIVE | 2010/09/05 23:52 | URL |

Re: おお、さっそく

PPPHIVEさん、コメントありがとうございますm(_ _)m

もう何が何だかわからないまま勢いで書いた部分がほとんどです^^;

PPPHIVEさんは、ずず、ずーーーーっと上の方から見下ろす目線でOKですよ(笑)

私はまだ新参ですので、妄想学会に入れるように頑張ります(何をだ(・_・?)

| runrun | 2010/09/06 09:23 | URL |

うおおおお!

リアル妄想の新たな展開ですね♪
漢は黙って行動で示す!
もっさんがえ~らいカッコイイんですが(笑)

最後のところも余韻があって好きです。
読んだ方に想像する余地があって
「僕ならこんな感じで展開するな」と
思わせるところがにくいですね(笑)

| はぜまる | 2010/09/08 02:33 | URL |

はぜまるさん

コメントありがとうございます<(_ _*)>
もっさんが予想以上に渋くなってしまいましたね(笑)

最後のところ、触れて頂いてありがとうございます。
いろいろ考えまして、最初は1曲目に「VOICE」が流れる
ところまでを書いたのですが、何も無いほうがはぜまる
さんのおっしゃる通りいろいろ考えることが出来るだろ
うし、妄想のプロ(笑)ばかりいらっしゃるので、決め
つけないほうが良いかなぁと思って、こんな形にしまし
た。はぜまるさんにそう思ってもらって嬉しいです(* ̄∇ ̄*)

| runrun | 2010/09/08 11:54 | URL |

素敵なanother storyですね!

黙して語らず、不言実行の男もっさん。かっこいいです!
これは実話なんじゃないかと思ってしまいます。

妄想学会…、コワいですねww

| akira | 2010/09/09 02:45 | URL |

akiraさん

コメントありがとうございます<(_ _*)>

もっさんは結構謎に包まれていますから、こんな話があっても不思議じゃないかも・・・ですね^^;
こんな拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます。
全くakiraさんの文章には程遠くて、お恥ずかしい限りです(T△T)

>妄想学会…、コワいですねww

あれ?akiraさん、立派な妄想学会員では・・・?(笑)

| runrun | 2010/09/09 14:51 | URL |















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